7-11. 真核細胞中での発現制御系
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1) 真核細胞内で働くプロモーター
細胞で高い遺伝子発現を期待する場合にはウイルスプロモーターを用いる
動物であればSV40, サイトメガロウイルス, レトロウイルス, アデノウイルスなどのものを使う
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他方、生理的環境に近い状態で発現させるのであれば、細胞由来プロモーターを用いる
e.g. βアクチン、 伸長因子1、U6など
植物ではカリフラワーモザイクウイルスの35S RNAのプロモーターが汎用される
2) 転写後シグナルと翻訳シグナル
真核細胞での効率的翻訳にイントロンが必要なため、通常はコード領域の前にイントロンを置く
またmRNAの安定化と翻訳の効率化のため、終止コドンの下流にポリAシグナルを置く必要もある
さらに効率翻訳が低下しないようにするため、5'非翻訳領域(5'UTR:untranslated region)がAUG配列を含まないようにする
リボソームを積極的にmRNAの開始AUGコドンの前に結合させるため、5'UTR内に、ポリオウイルスのIRES(internal ribosome entry site:内部リボソーム侵入配列)などを加えることもある